猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2017-07-01から1ヶ月間の記事一覧

孫猿の夏休み「堂床河原」 ゆく道

高気圧の縁にある四国には 台風から暖かく湿った空気が流れ込み 日差しは届くが雲が多く 午後は俄雨や落雷の可能性がある。 ◆午前中が勝負 孫猿たちの夏休みの思い出に 奥物部の森にある河原に出かけた。 2匹は泳ぐ気満々だったようで 昨夜は十分眠れなかっ…

森の奥の遊山 帰路

「これ以上先は無理やね」 大桂の脇を流れる長笹谷は 土石流により徒渉出来る状況にない。 ◆虫の知らせ あの美しかった幽谷は消えた。 この奥にもいい場所があるが これでは反対側から回るしかない 今回コースを変えて正解だった。 ◆臨機応変 ここでお昼にし…

森の奥の遊山 大樹

「ここも随分崩れたね」 カヤハゲ山腹を横断する この道も姿を変えていた。 ◆道を探す 「下りすぎたろか?」 元々下草が少なかったザレ場は 道が土砂で埋まってしまい あの日の記憶は薄れ自信が持てない。 ◆長笹谷の大桂 「このケヤキ覚えちゅう!」 核心に…

tochikoな山歩き 記憶

物部の森に通い始めた頃 長笹谷を詰めたところに座する 桂の大木に出会いました。 「あの桂に逢いに行ってみん?」 河童の提案で道なき道を辿ることにしました。 久しぶりなせいか深い緑が眩しい。 久しぶり! そしてその先は想像どおりの崩壊の跡でした。 …

森の奥の遊山 山道

夏椿とも呼ばれる ヒメシャラの花筵が敷かれていた。 この落花が本来の姿の様に思う。 ◆林道の果て 林道終点に架かる橋。 この苔むした姿も風情があるが 放棄された林野行政の虚しさを感じる。 ◆分け入る 橋を渡り古の峠道に入る。 かつてこの道は私たちの …

森の奥の遊山 林道

「カラスウリの花やねぇ」 烏瓜はウリ科のつる性多年草。 夜間だけ開く花で知られる。 早起きは三文の得と言うことか。 ◆静かなはじまり 誰も来ていない いつもの登山口に車を置き 朝日射す林道を歩きはじめた。 ◆樹を観る まだ若葉色を残す森に 涼しい風が…

森の奥の遊山 山里

梅雨前線は北に押し上げられ 四国沖には熱帯低気圧が居座る こんな日は稜線には上がらない。 ◆あけぼの街道 仕事に一区切り就けた tochikoと久しぶりに30年近く通った 奥物部の森に分け入ることにした。 やはり空は不安定な様子。 ◆美良布 梅雨明けした四国…

天狗高原に集うこと 山食堂

通称「四国の屋根」と呼ばれる 四国カルストの東部に位置する 姫鶴平は県下有数の酪農地帯。 ◆空が開けた野営場 広い高原にはキャンプ場が整備され この日も県内外のキャンパーが訪れ テントの花を咲かせていたが 本州から観たらガラガラだろう(笑) ◆継が…

天狗高原に集うこと 花の園

「上がってきましたね」 山のお母さんが盆トンボと呼んだ アキアカネが沢山舞っていた。 これが上がると吸血虫がぐっと減る。 ◆赤蜻蛉舞う 高原の涼しい風に 山の鳥も気持ちよさそうに歌っている。 私たちは天狗ノ森を後にして 花の群生地に車を走らせた。 ◆…

tochikoな日常 帰郷

三連休の遊山は 兵庫の妹と弟家族を迎え 四国カルストの口福から始まりました。 今回はこの足で 故郷へ帰る予定。 私も5ヶ月振りです。 ねえ、あれから何年になる〜? 2010年秋 猿板振り返ったらなんと2010年でした(^^ゞ 今は可愛い女の娘と 再び母に逢いに…

天狗高原に集うこと 森の道

登山口から30分足らずで 標高約1,485mの山頂に至る。 やはり森を抜けると 日差しが強く気温も上がる。 ◆森へ下る 山頂に吹き上がる 涼しい風に誘われて ふたたび森に下る。 まだヤマボウシが 咲いてますね。 ◆森の散歩道 「天狗荘」から「大引割・小引割」ま…

天狗高原に集うこと 雲の上

かつて交通の難所だった「布施が坂」は 今は山並みを見下ろすハイウェイになり 長いトンネルを抜け旧東津野村に入る。 ◆天狗高原へ 「あれが今日行く 四国カルストです」 また土佐人の多くは 天狗高原と呼ぶ山の上の別天地。 ◆山国土佐 天狗荘の駐車場で車を…

天狗高原に集うこと 寄り道

県外の兄弟達が帰る 海の日の三連休は 気圧配置は不安定ながら 天気はまずまずな様子。 ◆晴天の朝 ちょうどお休みだった 兵庫のTommyさんも駆けつけて 大阪の山の妹夫婦と待ち合わせる 天狗高原へ和宏さんと出発した。 ◆土佐市「蓮公園」 「蓮を見ていこうや…

和宏さんの花巡礼「瓶ヶ森」 口福

前線が動き雲が開く 子持権現が目の前に現れた。 次はここにも登りましょうね。 ◆隠れ家へ 閉鎖中のシラサ山荘と共に 管理されていた避難小屋が 橅の古木が立ち並ぶ森の中にある。 林道が通行可能な無雪期には 無用と思われるかもしれないが 林道が閉鎖され…

和宏さんの花巡礼「瓶ヶ森」 山頂

標高1897mの瓶ヶ森は 四国山地西部の石鎚山脈に属する 四国5位、西日本で7位となる高峰で 名は山頂西側の涌水が溜まる瓶壺に由来する。 ◆頂に立つ 南東側に対峙する子持権現山共に 古来より石鎚信仰の対象とされ 双耳峰である瓶ヶ森の最高峰女山と 稜線をた…

tochiko居ぬ間の一輪挿し 清らかな心

蓮(ハス) インド原産睡蓮科の多年性水生植物 花言葉:「清らかな心」「神聖」 蓮は「蜂巣」の略。 実の入った花床は たくさんの穴があり 蜂の巣に似ていることから。 漢字の「蓮」は漢名からで 種子が連なってつくことからといわれる。 夏の朝 水面から花…

和宏さんの花巡礼「瓶ヶ森」 山道

アザミもそろそろ見納めかなぁ。 人は若葉を山菜としていただき 花は多くの命に蜜を与えてくれる。 ◆小雨降る 瓶ヶ森登山口は雨だった。 しかし風はほとんどないので 私は傘を差して登る事にした。 ◆氷見二千石原 登山口から1時間の行程の 瓶ヶ森山頂は信仰…

和宏さんの花巡礼「瓶ヶ森」 林道

本川郷「木の香温泉」で 兵庫のTommyさんと合流する。 この温泉の前身「寒風荘」にも 若い登山の思い出が沢山ある。 ◆山岳林道 雄峰ラインと名付けられた 西日本最高峰の石鎚山を背景に 標高1300m~1700mの尾根沿いを走る 全長27kmの町道瓶ヶ森線に入る。 ◆…

和宏さんの花巡礼「瓶ヶ森」 国道

う〜ん・・・・ 中止するべきかと悩んだ遊山だが ども四国は激しい雨は免れそうだ。 この頃の前線は予報官泣かせだろ。 ◆経験を活かす そんな梅雨の日 Tommyさんの休みに合わせ 雨でも逃げ場がある 石鎚山系瓶ヶ森を訪れる事とした。 一昨日四国を横断した台…

雨上がる梶ヶ森遊山 蓮の花

やはり定福寺の見所は 昭和58年四国で最初に分根を許された 寺の池に咲く蓮だろうと思う。 ◆大賀蓮 千葉県の検見川の川底で 有史以前原始時代から埋もれていた ハスの実を大賀博士が丹精こめて 3つのうち一つだけ発芽育成されたもの。 2千数百年の眠りから覚…

雨上がる梶ヶ森遊山 花の寺

やっぱり晴れましたね。 前線は四国山地を越えて 北に上がったのだろう。 ◆より道 「寄ってもうや 咲いちゅうと思うで」 私達は梶ヶ森に奥の院を祀る 定福寺に立ち寄ることにした。 ◆古い山寺 山里の緑に包まれた 閑静なたたずまいの定福寺は 奈良時代に創造…

tochikoな山歩き 雨のち晴れ

たまには ゆっくり休みや(^^) そんな声が聞こえて来た雨の土曜日 道にはサワガニがちょこちょこ顔を出していました。 おっとごめんよ(__*) よく見ていないと踏みそうになる。 小さい時からの友達やもんね。 幼少期の体験が 人生の1ページに描かれています…

雨上がる梶ヶ森遊山 山食堂

さあ登山口にかえって 車で頂上部まで上がろう。 これも梶ヶ森の魅力のひとつ。 ◆山の隠れ家 いつもの避難小屋。 ここは誰でも自由に使える。 せっかく作ったのだから どんどん活用しないと。 ◆喜びとは 「いちごでもどうぞ」 いつも土佐ならではの 旬の果物…

雨上がる梶ヶ森遊山 山清水

「蟹がおるで」 雨を喜ぶのは植物だけじゃない。 地球は水がある奇跡の星。 ◆人の関わり 人工林はかつては間伐を行い 自然との緩衝帯として自然と共に生きてきた。 しかし「紙再生」や「マイ箸」などにより 日本の林業は大きなダメージを受けてしまった。 ◆…

雨上がる梶ヶ森遊山 梅雨雲

梅雨前線が微妙な位置にいる。 今年は日本近海の海水温が低く 太平洋高気圧の張り出しが弱かったが やっと梅雨前線は北上するようだ。 ◆予定変更 「昨日はえらい降ったねぇ」 よさこいの稽古がはじまり 爆睡していたので気づかなかった。 吉野川支流は随分濁…

和宏さんの花巡礼「立花」 口福時

山頂の鳥居を潜る。 剣山はそれ自体がご神体。 私たちの祖先は山に神を見いだし 自然に頭を垂れて生きてきた。 ◆帰るところ 日本は八百万の神様がおられ 西洋では悪役にされた狼すら 祖先は神として崇めた。 私はその心を誇りに思う。 ◆荷揚げたもの 今日の…

和宏さんの花巡礼「立花」 固有種

「ちゃんと 持って来ちゅうきね」 いつもの場所に辿り着く。 ◆置き土産 子育て期に入った親鳥にとって これ以上の土産はないと思いますよ。 でもそろそろ山の鳥たちは 和宏さんを認識してるかもしれませんね。 ◆変わるところ 風の強い場所に生きる樅は 森を…