猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2016-05-01から1ヶ月間の記事一覧

小満の剣山遊山 承

雨には雨の風景があり 同じ山に幾度訪れても 同じ風景に出会うことはない。 ◆はじめて咲く 「やっと咲かせたね」 tochikoが気にしていた 登山口近くにある若い栃が 今年初めて花を咲かせた。 ◆自然の摂理 一雨毎に葉の色が濃くなる 森には水と風が必要なのだ…

小満の剣山遊山 起

微妙な天気図になり 天気予報は外れそうだ。 でも行くなら土曜日だろう。 ◆五月雨 「天気予報は外れたね」 高知は早朝から小雨が降っていた。 雨には雨の風景があるでしょう。 ◆霧のこと 霧雨が降る祖谷渓は 寂びた佇まいを見せていた。 山間からは白い炎が…

和宏さんの花巡礼「四国カルスト」 口福

ケヤキ平の最深部には この森の主がいらっしゃる。 その木を里人は「猪伏の大トチ」と呼ぶ。 ◆木霊の住処 樹高30m推定樹齢600年を超え 長年この地を見守り続けてきた まだまだ若々しいトチの大木は 森の神的な風格すら感じる。 ◆水を頂くこと 風雨に強い石灰…

和宏さんの花巡礼「四国カルスト」 木霊

「河童ちゃん ここは 紅葉も良さそうやね」 大川嶺を後に再び森に下り 四国カルスト姫鶴平を目指す。 ◆姫鶴平 ここは日本三大カルストの一つ 四国カルスト中央部にある丘陵地で 見渡す限り広大な牧草地が広がる。 ◆ケヤキ平 長く人が関わった高原の北斜面に …

tochikoな日常 緑の風

やっと来た来た週末\(^^@)/ 剣山の山小屋日記から 刀掛の松周辺のミツバツツジの便りが届きました。 忙しいとは 心を亡くすと書きますが 余裕のない自分に気づいた時 この言葉を思い出します。 人生それぞれに意味があり 前を向いて歩いて行くだけ。 森の…

和宏さんの花巡礼「四国カルスト」 躑躅

山里から植林帯へ 人が関わった風景を走り 僅かに残った自然林を抜け 再び人が開いた高原に至る。 ◆ここで生きる風景 私が初めて頃の大川嶺は 牛がのんびり草を食む放牛地だった。 「今年はブヨが多いね(苦笑)」 彼女たちも生きるのに必死なんですよ。 ◆大…

和宏さんの花巡礼「四国カルスト」 青天

梅雨入り前の晴天下 なおこと和宏さんとともに 四国カルスト県立自然公園を訪れた。 ◆川が開く いの町からR194へ。 鮎解禁が近い仁淀川は 水量が少ない様に感じる。 ◆より道の風景 いつもの直販所で お昼の食材を仕入れる。 里人は早朝から 沢山食材を構えて…

katurakoさんの花便り 筒上山から手箱山へ

和宏さんとなおこと共に 石鎚山系を訪れたkaturakoさんから 花の便りが届いた。 ◆女山のこと かつて石鎚山を男山とした 女山として崇められた筒上山は 花の名所としても知られている。 ◆ブナの森のこと 標高1492m土小屋から登る 筒上山の山麓はブナが生きる…

明治に分け入る遊山 結

「河童ちゃん ここで休みよりや」 ペースが落ちてきた私に気遣い 和宏さんは湯を沸かし始めた。 ◆馬鹿河童 終着駅に近づいた頃 調子の悪い足の痛みは ピークに達していた。 ありがとうございます。 ◆待つとき 明治の鉄道跡に腰掛けて 一人お酒を飲んでお寿司…

明治に分け入る遊山 転

「桜餅をどうぞ」 今日は和宏さんリクエストの 日本初の山岳鉄道跡を歩く遊山。 ◆上部鉄道 1893年(明治26年) 山岳鉱山鉄道としては日本初 標高1000mを超える 四国の山岳地帯に鉄道が走った。 上部鉄道は標高800m以上の地点を 急峻な断崖の等高線に沿う形…

tochikoな里帰り 輝く

母と一緒の里帰り 水田には水が張られ 母の苗が出番を待っていました。 今年は里も 水木が目立つような気がします。 水木の花言葉は 「成熟した精神」「忍耐力」 「しょうがないね」 しかたのない事は沢山あります。 でも今年も おんちゃんの蜜蜂も帰ってき…

明治に分け入る遊山 承

今回の目的地のはじまり 標高1100mにある角石原への ショートカット「馬の背」に入った。 ◆近道のこと 馬の背の道は かつての生活の跡も横切り ショートカットとは言え 急登ばかり続いたわけではない。 ◆人が関わったこと 銅山廃坑の後住友別子銅山が 住友林…

明治に分け入る遊山 起

「随分夜明けが 早くなったねぇ」 日差しも次第に強くなり そう言えば蟬が啼いてましたね。 ◆分け入ること 今回は愛媛県西赤石山の 山麓に眠る明治の遺産を求め 標高750m新居浜市東平を訪れた。 ◆東平のこと 東平は大正5年から昭和5年まで 別子銅山の採鉱本…

河童の日々遊山 打ち合わせ

「お昼に風来屋行きませんか?」 週末の山の打ち合わせを兼ねて 和宏さんにメールを送った。 ◆なじみの店へ 今年はどの山も開花が早く 計画してた西赤石山のアケボノツツジは 連休明けには落花しているだろう。 ◆旬を食する 「色々西赤石を検索しよったら 面…

tochikoな山歩き 皿ヶ嶺

皿ヶ嶺 いい山だよー。 って 八ちゃんも言ってたなぁ。 歩いたのはあの日以来。 特に今時期は 眩しい芽吹きに小さな花が咲き コバイモ 四国の山の素晴らしさを 再認識しました。 中でも初めましての クロフネサイシン 葉陰を覗くとブナを苗床に とてもとても…

和宏さんの花巡礼「皿ヶ峰」 結

皿ヶ嶺は石鎚山と共に 約1500 万年前の火成活動の 大隆起により原形が形成され 最高地点は標高1271mに達している。 ◆竜神平(標高1145m) 山頂の北側下方に竜神平と呼ばれる 草原がそそり立つ断層崖の上に広がり 一角に湧出す泉より山地湿原となっている。 …

和宏さんの花巡礼「皿ヶ峰」 転

「河童ちゃん 鳥の巣や!」 山の鳥は繁殖期を迎え 森は随分賑やかになった。 この小さな命で森は広がって行く。 ◆花の聖地 「カッコソウが咲いちゅうで」 最近四国でこの花を 見かけることが少なくなった。 昨年シゲさんに教えてもらうまで この山が山野草の…

和宏さんの花巡礼「皿ヶ峰」 承

山菜としても知られる ウワバミソウが若葉を出し始めた。 名称はウワバミ(大蛇)の住みそうな 水辺や湿地帯で自生することに由来する。 ◆水が豊かであること 見上げれば同じく水辺を好む サワグルミやカツラが生きている。 「伏流水があるがやないが」 どう…

和宏さんの花巡礼「皿ヶ峰」 起

5月5日こどもの日 四国は晴天が約束された 絶好の遊山日和だった。 ◆子供になる日 三連休最終日 katurakoさん なおこちゃんと 愛媛県皿ヶ峰を訪れることにした。 ◆より道 お昼の食材を仕入れに いつもの柳谷直売所に立ち寄る。 「里の人は早起きやね」 あっ…

小屋開けの遊山 かえり道

かつて笹ヶ峰の山小屋に 10年間通い続け自然現象と 小屋と山を護る老夫婦から 多くのことを学んだ。 ◆通い続けること 深田百名山の剣山。 古い歴史を持つ山を護る 剣山頂上ヒュッテに 今年も通おうと思っている。 ◆分かち合うこと 「こんなもん 持ってきまし…

小屋開けの遊山 風が吹く

久しぶりにいいサンダルに出会った。 風を感じるし無雪期はこれが一番だが 真似をする人はいないだろう(笑) ◆嵐の前 西島の笹原に出る。 ここはまともに北西の風を受け 瞬間風速20mは超えていたと思う。 大型連休真っ只中とはいえ この気圧配置での登山者…

小屋開けの遊山 雲流れる

5月3日から山は荒れる。 何とが午前中は持ちそうですね ヒットエンドランで行きますか。 ◆風雲告げるもの 「風が出てきたねぇ」 発達する低気圧が引き込む 雲が四国に流れ込んできた。 天気図どおりのようですね。 日本三大秘境の一つ 祖谷峡は新緑に包まれ …

tochikoな里帰り 風薫る

里も萌え萌えしてきました。 今頃の風が一番気持ちいいね。 GWに入り 甥っ子や姪っ子夫婦も集まり 久しぶりに賑やかな里でした。 母が独りでコツコツと 摘む山菜の料理が並ぶ。 食べることは生きること 食の大切さとはこういうことだなと あらためて感謝する…

和宏さんの花巡礼「稲叢山」 流れる

「河童ちゃん 今年は クロモジの花数も多いねぇ」 やはり大雨が気になるなぁ・・・。 ◆道を変える 帰りは平家伝説の残る岩窟や 滝、奇岩などが多く見られる 渓谷ルートを下ることにした。 ◆渓谷コース 稲叢山は垂直に切り立った 急峻な絶壁が見られ「鬼城山…

和宏さんの花巡礼「稲叢山」 燃ゆる

薄暗い植林帯を抜け 山上に造られた人工湖 稲叢ダム湖を見下ろす 稜線に上がり一本立てた。 ◆広葉樹林 芽吹きの広葉樹林には 春の日差しを冷ますように 強い風が吹き付けていた。 「栃の芽吹きが始りゆうで」 ◆ミツバツツジ 土壌の乏しい頂上部に近づき ミツ…

和宏さんの花巡礼「稲叢山」 萌ゆる

「萌え萌えしてきたね」 大型連休に入る昭和の日 天は晴天を約束していた。 ◆稲叢山へ 山間国道194号線を走り 和宏さんとなおこちゃんと共に 旧本川村の稲叢山を訪れた。 ◆山上のダム 国道から分け入った林道は 朝陽に輝く新緑に囲まれていた。 揚水式水力発…

河童の日々遊山 Jikonkaの服

友人のギャラリーに 今年もtochikoお気に入りの 天然素材の洋服達が届くという。 ◆草と風を纏うこと 「而今」は今という今 今このときという意味 「禾」は穀物の総称で なくてはならない命の糧 大切なものという意味 「而今禾」という名前に 「今この時をど…