猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

天狗の塚遊山 天狗が座る〜結び

◆躄(いざり)峠 古の峠道を「躄峠」に向かいます。 この峠はその昔、巨人が越えるとき、 あまりにも高いので頭が天につかえて、 いざって通ったという言い伝えから名付けられ、 その高さは標高1,780m。 北アルプスから西には、 ここより高い峠はありません…

天狗の塚遊山 冬の花

◆冬の風景 森を抜け四国らしい笹原に出ると、 そこには冬が待っていました。 前日にガスが稜線に懸かり、 風が強く吹き付けたのでしょう。 嬉しい季節の逆戻り。 ツツジ達の細い枝には、 霧氷の花が満開でした。 ◆お亀岩のコル この道は土佐の国と 阿波の国…

天狗の塚遊山 冬枯れた森

◆沢沿いの道 八丁避難小屋を出て、 分岐を「おかめ岩」方面に進み、 少し登れば薄暗い人工林を抜けます。 又、光石登山口からの道は、 物部川源流部「上韮生川」の沢沿いに進み、 ここから沢も別れ、 「カンカケ谷」に入っていきます。 ◆沢輝く 冬の広葉樹の…

天狗の塚遊山 春の兆し

◆春を感じながら 今年は世界各地で記録的な暖冬と聞きます。 そして四国も例に漏れることなく、 私20年以上山に通っていますが、 ワカンを使わなかった年は初めてで、 土佐は梅が盛りを迎えています。 「春猿」宣言となるか? ともかく行ってみなくては解り…

店長の独り言「日々感じるままに・・・」

あっと言う間に2月も終わろうとしていますね。 ホンと今年は暖かすぎです、まだまだ雪山を満喫している時期ですが 取材ネタにやや苦労しております(苦笑) そんな店長の日々の想いを少しつづりたいと思います。 週一が休みの店長としては日々自然を感じる…

脳秘書ちいの日記 SARU-Tお披露目〜

やっと、やっと出来上がってきました。 patagoniaとSARUの 世界中でここしかないコラボグッズ! 「SARU-Tシャツ」。今日、正解された飼い猫さん、Mさん、dahanさん に発送いたしました。本当にお待たせしました。ぜひ着てくださいね!! バック左肩…

tochikoな山歩き 2月のおめでたい会

☆おめでたい月 内輪の事ですが 2月は私の周りに誕生日を迎える方が多く なんとなく、めでたい雰囲気の漂う月です(笑) その仲間を祝う「合同誕生日会」を ○○歳を迎える山下農園のみどりさんを追っかけ 本山町のお宅で行う事になりました。 ☆めでたい宴 今…

店長讃岐へ行く 午後の部

●坂出山下うどん うどん合戦後半戦です。 かまどに拘る「坂出山下うどん」です。 槇を焚くことによって出来る 「熾火(おきび)」から遠赤外線が発生し、 麺が茹で上がるとき中なら火を通すため、 独特の「こし」が出るという。 ここの麺の持つものは「堅さ…

店長讃岐へ行く グランパース

●河童死す(笑) 同じく5玉食べた河童さんは この時点でダウンでした。 私は余裕なのですが、 ボスが倒れたのでは猿板が終わります(笑) 河童さんのお腹休めも兼ねて 山の何でも屋「グランパース」を尋ねました。 ●思い出のテント ちょうど河童さんの チベ…

店長讃岐へ行く 午前の部

●宮川製麺所 さあ、怒濤のうどん合戦。 一件目は宮川製麺所です。 天狗さん曰くここのうどんは 近所にあった昔ながらの「標準的な讃岐うどん」 かつて仕事場が近所にあった天狗さんは、 毎日このうどんを食べていたようです。 ●不思議なお出し 讃岐うどんの…

店長讃岐へ行く 泣くこと天気には・・・

●雨の休日 先週の休みは河童さんが休暇を取り、 今冬の最後の白い風景に会いに行く予定でしたが、 日本は二つ玉低気圧に挟まれ、 大荒れの予報。 特に前線の南側になる四国は、 南から湿った空気が流れ込み、 大雨が予想されていました(涙) 四国の雪はこれ…

店長の独り言「雪に想う・・・参」

先日tochikoさんが書いていたように、 雪洞の中にいると意外と暖かい事に気づきます。 それは雪自体がデッドエアーにより、 保温剤の働きを果たし、 雪の中は0度位に保たれ、 例えば雪山で外気温が−15℃であった場合、 雪洞内との気温差は15℃となるため…

電脳秘書ちいの日記 日々黙々

「美人の日本語」によれば、2月16日の一語は「虎落笛(もがりぶえ)」だった。 中国では、竹を割って組んだ虎よけの柵のことを虎落というそう…。この虎落に風が当たって鳴る音が、虎落笛。 風が奏でる笛にたとえたもので 音は甲高く鋭い音色だそう…。 あたり…

tochikoな山歩き Yさんのテン場で

★風のピーク Yさんのテン場は、頂上から北に下った 「もみじ谷」の入り口にありました。 ここは、風の強い頂上と違い穏やかで、 瀬戸内から巻き上げられた雪が集まる、 雪の深い場所でもあります。 今夜の宿SARUドームはここに張る事にしました。 ★雪洞 テン…

再会の遊山 結

◆遭難 伊藤さんからY氏への差し入れを預かり、 tochikoをおいて一人で山頂に向かいました。 スキー場を抜けカンバ帯に入り 葛籠折れの登りに入るところで、 この山では見たことがない デブリ(雪崩の最先端部)を確認しました。 私は登りやすく堅く締まった …

再会の遊山 転

◆不安 いつの頃からか冬眠の荷揚げを手伝うようになり、 その年も一緒に荷揚げを行い、 2月11日撤収の打ち合わせをするために 丸山荘に下山し連絡をくれるはずでしたが、 日が暮れても彼から連絡はありません。 丸山荘に連絡してもまだ下山していないとの事…

再会の遊山 承

◆冬眠 Y氏は当時笹ヶ峰の頂上部にあった 自ら設計した電力通信用反射板の氷の付着を、 テントに泊まり込み観測していた。 その期間は約40日間におよび、 彼が冬眠と呼ぶその観測は1991年から始まり、 当時丸山荘のお手伝いをしていた私は、 そんな彼と知り合…

再会の遊山 起

◆平成9年2月11日 「そうか・・・もう10年なんだね」 石鎚の夜明峠のテントでの 八田さんとの会話。 2月11日は私が山の先輩として 心から尊敬するY氏のご命日です。 そのY氏は10年前の今日 笹ヶ峰北面で発生した雪崩により、 その志半ばにして天に召されまし…

店長の独り言「雪に想う・・・弐」

先週は雪にまつわる音について 感じるままを書いてみました。 今回は雪が見せるものを私なりに 書いてみたいと思います。 何と言っても積もることで 木が丸まったりして、 風景自体変わるのですが、 雪があるが故に残るものもあります。 まず「足跡」 狐、鹿…

電脳秘書ちいの日記 お知らせ「SARU-Tシャツ」

100,000カウントクイズ当選の方にお送りする patagoniaとSARUの 世界中でここしかないコラボグッズ! 「SARU-Tシャツ」。 来週半ばには出来上がってきますので 出来上がり次第発送いたします。 今回は、店長とワタシとのコラボ制作です。もう少し、お待…

tochikoな山歩き 植物園の休日

今週は高知市東部の五台山にある 県立牧野植物園に行ってきました。 今年は世界的な植物学者、 牧野博士没後50年の命日である 1月18日から3月18日まで公開展示されている 「牧野富太郎の植物画の世界」を観るためです。 植物分類学の父といわれる牧…

孤高のカメラマン撮影同行記 結ぶ

◆霊峰の頂 ちょうど夜明け前に到着。 風速15m。気温-10度。 頂上避難小屋で 素早くダッグマン(防寒着上下)に変身です。 この日は他にカメラマンが3名いましたが、 どちらも常連さんらしく、 八田さんも親しげに挨拶をしていました。 ◆その目覚め 到着した…

孤高のカメラマン撮影同行記 転

◆沈む 今日は標高差400m、3kmの行程。 荷物はいつものどっしりですが、 のんびり3時間かけたお気軽遊山でした(笑) 次の行動開始は朝陽を狙い、 夜明け前5時発なので、 今日は昼を過ぎたばかりですが、 夕の宴会までテントで沈むことにしました。 ◆眠る木霊…

孤高のカメラマン撮影同行記 承

◆成就社 西ノ川から7分間恐怖のロープウェイで、 標高1,300mの成就駅に無事到着しました(汗 (当たり前なのでしょうが・・・) 実は八田さんは金曜日から入山しているので、 私は一人で追いかけていますが、 駅は天気の良い休日で沢山の スキーや登山客で…

孤高のカメラマン撮影同行記 起

◆孤高のカメラマン 松山・八田氏は、 本業の傍ら独特の単独行スタイルで、 カメラ片手に山に足げし、 カレンダーやポストカード、 写真集などを自費で出版。 「岳人」などのフォトコンテストでも多数入選しています。 そんな八田氏は私河童とは10年以上の…

店長の独り言「雪に想う」

雪が積もれば静かになります。 それは雪が吸音材の役目をするためです。 しかし、雪の降り始めに落ち葉や、 テントに当たる時に音を立てる事があり、 一人でテント泊をしているとき、 その音で雪が降り始めたことを 感じるときがあります。 でも積雪があれば…

電脳秘書ちいの日記  SARU詰め合わせって?

100,000カウント記念イベントクイズに参加ありがとうございました。 応募していだいた方の中で クイズの方は残念ながら不正解…だったのですが 参加していただいたお礼として 残念賞「SARU詰め合わせセット」を先日お送り致しました。 SARU詰め合わせ…

tochikoな山歩き 帰郷+猫板

河童達が二ノ森を目指したその日 私は姉と、ちょこっと里帰りをしてきました。 婿に入ってもうすぐ2ヶ月めの「ヒサヒト」は 母に「ミイコ」と新しい名前をつけてもらい、 もう我がもの顔で走り回っています。 里帰りというと母の手料理と ミイコの成長した…