猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2006-01-01から1年間の記事一覧

霊峰梶ヶ森遊山 豊かな森を持つこと

私は何年ぶりでしょうか。 結婚前にtochikoと友人達と訪れた時には、 既に車道が開通していたため、 頂上まで車で2回ほど訪れただけで、 歩いて登るのは今回が初めてでした。 龍王の滝から急な石段が始まり、 息が弾みますが、 森は自然林に帰り、 景色が明…

霊峰梶ヶ森遊山 神の山であること

梶ヶ森は高知県長岡郡大豊町にある 標高約1,400m独立峰です。 県立自然公園に指定され、 その名は「加持ケ峰」「加持ケ森」「加持ケ仁保」ともいい、 弘法大師(空海)が若いころ修行したことに 由来すると言われている霊峰です。 遍照院(へんじょういん)…

河童の戯言 山の頑固な友のこと

こうなったらおしまいです。 今年2月三嶺のアイスバーン状態の雪面を通過中に、 チタンアイゼンのジョイントの一部が、 金属疲労で折れてしまいました。 勿論撤退しかありませんね(苦笑) 直接命に関わるアイゼンなどの山道具も、 結局どこかが消耗してい…

店長の独り言 冬に向かって「中綿モノ」

山の防寒着については、 先日紹介したアウターウエアによる、 防寒もあるのですが、 今回はデットエアで防寒する、 アイテムについて書いてみたいと思います。 大きく2つに分けて、 セーター型と中綿モノになり、 フリース類はセーター型に含みます。 フリ…

電脳秘書ちいの日記 キリ番発表!

猿板キリ番発表です。まず、77,777キリ番をゲットされた方は東京にお住いの I.Aさんでした。おめでとうございます。 2007年野たれプロカメラマン「天山南路」オリジナルカレンダーを!!! お送り致します〜。 そして、じゃーん!! 80,000ジャスト「仕切り…

tochikoな山歩き 山下農園

先週末は四国三郎「吉野川」の流れる、 高知県長岡郡本山町「山下農園」の 「タマネギ植え植え大会」に参加してきました。 数年前からお世話になっている、 毎週一回の無農薬有機野菜の宅配がご縁で、 時々畑にお邪魔しています。 生産者と消費者との関係だ…

店長初冬の寒風山を行く 頂から結ぶ

寒風山は小規模な双耳峰で、 東の頂がピークになります。 その主峰に立ち、 傍に見える第2峰北側には、 霧氷の花が満開でした。 そして南には太平洋が輝いています。 瀬戸内海と太平洋、 同時に二つの海が見えるのは、 四国山脈の特徴です。 山並みに沿って…

店長初冬の寒風山を行く 冬の花咲く

休憩している間にガスが切れ始め、 期待していた風景が現れました。 そう、霧氷の花です。 四国山脈は中央構造線の産物です。 山脈の北側瀬戸内海の海抜0mから 一気に2,000m近くまで駆け上るこの山は、 風が強く又水分が凝固し、 霧や霧氷が発生しやすい地…

店長初冬の寒風山を行く 冬枯れた森

寒風山隧道の手前の駐車場が登山口です。 綺麗なトイレがあり、 かつて紅葉シーズンなどには 地元婦人部の方が、 おでんなどを売っていた売店もあるのですが、 今は営業していないようです。 誰もいない登山口で山支度を整えながら、 昔の賑わいを思い出して…

店長初冬の寒風山を行く 木の根三里

今回は高知県の北部愛媛県との県境、 いの町旧本川村にある寒風山の記録です。 寒風山は石鎚山系の東部にあり、 登山道はよく整備され、 頂上からの景観も優れており、 四国の登山者には人気の高い山です。 早朝高知発。R33を西に走り、 いの町でR194へ…

店長の独り言「冬に向かってアウターウエアー編」

今回はsanaeさんのリクエストに応えて、 アウターウエアーについて私の考えを少々書きます。 まずその役割については、1.防水(雪による濡れも含む) 2.防寒 3.防風 の3点が求められ、 雨風をシャットアウトし、 デッドエア(動かない空気の層)をつ…

電脳秘書ちいの日記 77,777キリ番

77,777キリ番早くも出てしまいました。 今日ゲットされた方からメールがあり、確認しております。 少々お待ち下さい。 …ガックリされている方へ まだまだ猿板80,000キリ番<仕切直し編>がこれからです。今回のプレゼントの中のひとつ 「山の野宿にとっても…

tochikoな山歩き 山のお土産

八田さんとの石鎚山行、 河童からのお土産は、 「美川そうめん」でした。 手延べでコシが強く、 とても喉ごしの良いそうめん。 国道沿いにあるこの店のそうめん定食は、 地元で採れた、野菜の煮物などがセットになっていて、 食べ応えがあります。 それこそ…

霊峰石鎚山裏参道遊山 結び

◆霧氷咲く 小屋についた頃から 周りはガスに覆われはじめました。 シュラフにくるまり、 一晩中吹く強い風の音を聞いていると、 ある期待が高まってきました。 そして翌朝 その期待は現実となりました。 森は霧氷の花が満開でした。 風とガスの産物である「…

霊峰石鎚山裏参道遊山 転

◆木霊達の歌 水場からは再び急登になります。 その葛籠折れの登り道には、 落ち葉が絨毯のように敷き詰められ、 サクサクと気持ちの良い音を奏でます。 この頃からお天道様が見えはじめ、 紅葉を透かして注ぐ秋の日差しは気持ちよく、 いつの間にか面河尾根…

霊峰石鎚山裏参道遊山 承

◆植生の博物館 標高800m景勝面河渓の登山口から 1,982mの頂上まで続く登山道は、 四国では数少ない原生林です。 その植生はツバキなどの照葉樹から始まり、 高度を上げるごとに、 ブナからカンバ帯へ、シコクシラベのあるモミ帯、 そして四国で唯一の森林限…

霊峰石鎚山裏参道遊山 起

◆孤高の山岳カメラマン 「岳人」の写真賞や、 「山と渓谷」のダイアリーなどに 写真が掲載されている 山岳カメラマン八田さんとは、 もう15年来の付き合いになり、 彼の作品はSARUのHPでも紹介しており、 写真集「山岳四季」やポストカード「冬の山」、 そし…

店長の独り言「冬に向かってアンダーウエアー編」

皆さん秋の三連休は如何お過ごしでしたか? 我がSARUは東京からしげぞうさんご夫妻をお迎えしていましたが、 暦のない仕事をしている私はお留守番でした(涙) でもしげぞうさん達にも喜んでいただけたようで嬉しく思います。 今度来たときは遊んでくだ…

電脳秘書ちいの日記 70,000カウントキリ番について…

今回の70,000カウントキリ番は該当者さんより連絡がありませんでした。八田さん絵はがきとSARUステッカーセットは、 欲しい!とメールを頂いた方と歴代のキリ番の方にお送りしました。 もう届いているようですね。 八田さんの写真カレンダー2007いかがですか…

tochikoの日常 商店街

ようやく秋らしくなってきましたね。 昨日新聞に浦戸湾で獲れたウルメやニロギの一日干し (土佐では「ひいといぼし」と言います)の光景が 大きく載っていました。 天気も良く、空気が冷たくなるとおいしいですよね〜。 そこで今日はお昼休みに、 「大橋通…

香美市石立山遊山 後編

◆植物の宝庫 石灰岩の石立山は植物の宝庫と言われ ムシトリスミレや特にイシダテクサタチバナは、 世界中でここしかないと言われています。 でも今回は花の季節ではありません。 花の時期になれば和宏さん達も再度登られると思うので、 その際に同行し報告し…

香美市石立山遊山 前編

◆難ルート 足腰の鍛錬に毎年何回か訪れる、 四国剣山山系の南部にある石立山は、 物部川上流槇山川にある景勝地「別府峡谷」 にそびえる1,770mの独立峰です。 標高差約1,000mの登山ルートは、 足下の悪い石灰岩の岩場やザレ場を這うように登る、 足休めのな…

対しげぞうチーム歓迎撃大作戦 後編

◆コトリノトリコクラブ 天狗スペシャル第2弾 コトリノトリコ倶楽部体験です。 香川県南部の讃岐山脈大川山の頂上にある 公園の管理人さんが8年掛けて 餌付けした野鳥達と遊んできました。 どうですこの懐きよう。 ちょうど冬支度の時期とのことで、 とっか…

対しげぞうチーム歓迎撃大作戦 前編

◆事の起こり それは有名山ブロガーしげぞうさんからの 一通のメールで始まりました。 今度の三連休に友人の披露宴に絡めて、 四国で我々SARUと合流したいとの事。 勿論大歓迎ですよ! この瞬間に三連休の予定が決まってしまいました(笑) さて、如何に歓迎…

店長の独り言

三連休皆さん、秋の山を満喫されてる事だと思います。 仕事も忙しくなってきた店長ですが、ここの所遊山にいけてないですが、 冬山に向けてのトレーニングがもっぱらの日課になっています。 歳も歳だから体調管理を怠ると目に見えて体力が低下します、 これ…

電脳秘書ちいの日記 三連休に!

今日から三連休の方も多いのでは? このお休みはお天気の方も良さそうですね。今日はキチキチ(妹のお店)のお弁当を配達に 南国市〜香南市(旧赤岡町)に車を走らせました。お届け先はスポーツセンター。 いや〜まさに「スポーツの秋」っですね!! 南国市…

tochikoな山歩き ムキタケ

10月最後の週末、 四大妖怪揃い踏みで、爆弾入り闇鍋にきのこ大会! いいなぁ〜 (私は町で用があったので、留守番をしていました) ところが、和宏さんが月曜日の夜、 山からのお土産ですと、沢山のムキタケを持ってきてくださいました。 ムキタケはブナ…

神隠し遊山 結び

◆野の宿 今宵は天気予報が当たらなかったようで、 雨が降る心配はなさそうです。 テントは張ったのですが、 私は地面に横になり、 野宿で森に抱かれる事にしました。 小屋よりテント。テントより野宿。 私はより自然に近い方が好きです。 かつて厳冬の三嶺頂…

神隠し遊山 宴へ向かうこと

◆宴の支度 宴の中心に座るのは焚き火です。 焚き火は森が蓄えたお天道様の熱と光を頂き、 そして灰と二酸化炭素として森に返す行為。 何も増えず何も減ることはない。 我々は化石燃料の使用を極力控えるようにしています。 その上自然林では燃料は無尽蔵です…

神隠し遊山 棲み家に帰ること

◆神隠しは天狗の仕業 古来よりある「神隠し」については、 天狗に連れ去られ山中をさまよい歩き、 高い木の上などで寝起きをさせられたとか、、 人の滅多に行かないような山中で、 美しい所へ連れて行かれ ご馳走をふるまわれたなどの体験だと言う。 そして…