猿板

遊山黒子衆SARUの記録

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

tochikoな山歩き 石立再訪植生発見!の巻

石立山は十数年ぶりでした。 当時、がむしゃらにピークを目指していたせいか、 つらく、きつい記憶しか残っていません。 石立山に行くとなると、意気込みというより、 覚悟したような、開き直りの気分になってきます。 ・・・が、しかし、 山のことを知って…

危ない遊山石立山 結び

ポカポカ陽気があまりも気持ち良く、 すっかり寝過ごしてしまいました(苦笑) 急いで下山しないと日が暮れてしまいます。 でも、この山に是非紹介したい場所があります。 昼寝を楽しんでいた西峰から北に行くと、 捨身嶽(すてみがだけ)と呼ばれる石灰岩の…

危ない遊山石立山 転

「転」と言っても転倒したわけではありません。 さて・・。 ザレ場を突破すれば尾根筋の直登が始まります。 石灰岩の岩角や木の根をつかみながらの ほんと、きつい登りの連続なんですが、 この頃には体もすっかり山モードになり、 白髪山から見え始める三嶺…

危ない遊山石立山 承

石立山への長い登りは、 別府峡の入口に架かる赤い吊り橋から始まります。 橋を渡ると容赦なくきつい登りになり、 歩き始めは体がなれてないので余計大変に感じます。 途中の自然林を巻く道も、 川との間に樹木があるものの、 踏み外すとそのまま槙山川まで…

危ない遊山石立山 起

今回遊山する石立山は、 香美市旧物部村と徳島県の県境にある急峻な山で、 その急登は高知県一とも、四国一とも言われています。 又延々と続く急坂は、 頂上まで標高差約1,200m行程4km以上の長丁場で、 脆く滑りやすい石灰岩の痩尾根の直登や、 迷いやすい道…

電脳秘書チイのライブな休日

昨日より左側の偏頭痛に悩まされ、 首にはサロンパスを貼りまくり…今日は久しぶりに仕事の入っていない「休日」です。先週21日、「福寿草を求めての西三子山」は、 忙しい日々の合間のとても楽しい時間でした。 和宏さん、美味しいシシ鍋をホントにありがと…

店長の独り言!

桜も満開に近づき、お花見シーズンの到来ですね! 最近ますますランニングに、はまり気味な店長です。 さて季節は暖かくなり、走り良い気候にとなりました。 私はというと、咲きほころぶ草木を眺めながら、 山へのトレーニングが、 いつの間にかライフワーク…

tochikoな山歩き 大きなザックの話

平井さんの案内で、 歩きはじめた北斜面は、 落ち葉の豊かな水平道でした。 そこで何本か目に付いた、 鹿の食害に逢い、 黄色の内樹皮を露わにした幹は 「キハダ」であると教えてくださいました。 この内樹皮は「黄檗」オウバクといい、 胃腸薬や染料にするそ…

春の福寿草遊山  後編

和宏さんが話していた平井 滋さんは、 「剣山クラブ」に属し、 この日はボランティアで、 道標や山道の整備をされていて、 和宏さんが話しかけると、 全く初対面の我々の 案内を快くかってくれました。 又、平井さんは草木の造詣も深く、 案内がてら色んな事…

春の福寿草遊山  前編

冬山も終わり、 今回は、春を告げる福寿草に会いに行ってきました。 四国の福寿草は、大豊町南大王の「福寿草の里」や、 徳島県 祖谷山村の寒峰が有名なのですが、 今年も去年、和宏さんに教えてもらった、 徳島県那賀町の西三子山(にしみね山 1349メー…

店長の独り言!

今日は曇りで、少しパワーダウン? 河童さん一行は徳島の山に行ってるらしいです、 山の名前は忘れちゃいましたが、明日以降に報告があると思います。 今日はWBCの決勝戦、日本がんばれ! かなりの方がテレビ観戦かな、心なしか、車の通りも少ないような…

微生物たちの歌

今週末は、無農薬有機農業「山下農園」に、 県庁フレンドのK・Kコンビと、 SARUのtochiko、恵一と共にお邪魔し、 山下農園で働く3人の若者達と共に、 農作業のお手伝いのようなことをさせて頂きました。 実は私は以前から、山で感じる不思議な体験を、 …

河童が山にいる間に

ブログの方でも河童さんが書いてくれましたが、 3月初めに日帰りで久しぶりに山に出掛けてきました。私には(最近?というか…トレーニングをしていないので) 心地よく歩けるコース取りで、Tochikoさんと河童さんと 3人で遊山を楽しんできました。さて、高知…

店長から!

こんにちは、日々暖ったかくなってきてますね。 いつも走ってる堤防の桜並木も、 どんどんツボミが膨らみ、 気の早い一輪だけ咲いてる木も何本か見かけました。 春だなーと感じながら、 まったりしたいなと思う今日この頃です。 今週頭は寒気が入り、 やはり…

tochikoな山歩き 不入山の話

不入山の植生は、 他の山と違って、ちょっと面白いモノがあります。 たとえば、日本特産の針葉樹コウヤマキ。 (「高野槙」の意で、高野山に多いから名付けられたそうです。) コウヤマキは、檜と違い蛇紋岩地帯には生えないので、 群生地が限定されるため、…

不入山冬枯れ遊山  其の結び

稜線の檜の巨木に感心しながら、 さらに尾根を、木の根や岩角と格闘したあと、 やっと笹の中の歩きやすい登りになれば、 まもなく山頂が迎えてくれました。 山頂は笹を切り開き、広場になって、 大きな一等三角点と、石鎚神社の祠があります。 頂上の東は展…

不入山冬枯れ遊山  其の三

山道に入って水平な道を少し行くと、 尾根コースと谷コースの分岐に出会います。 尾根コースはさらに先に進んでから、 尾根にとりつくにのですが、 谷コースは、目の前の谷を直登します。 両側に岩の切り立った暗い谷で、 巨岩には木の根が複雑に絡まり、 私…

不入山冬枯れ遊山  其の二

tochikoとMADOKAと共に、 一般車進入禁止のゲートを越え、 長いけど、日当たりの良い林道は、 正に冬枯れの日だまり遊山です。 道端にはフキノトウが沢山顔を出し、 春の訪れを告げています。 又、この林道にも水場があり、 石灰層からわき出るのか、 甘くて…

不入山冬枯れ遊山  其の一

不入山は、「いらずやま」と読みます。 別に不要な山という訳ではなく、 土佐藩が木材資源確保のために立入禁止にした、 「御留山(おとめやま)」から、 この名が付いたと言われています。 この山は高知県津野町と檮原町の境付近にある独立峰で、 標高1,336…

檮原町四万川の小さな動き

今週末は、檮原の実家に帰っていて、 里の両親から、恐ろしく嬉しい話を頂いた。 私達SARUは、 自然に接する機会が少なかった方々を、 山に案内する黒子を目指しており、 今までも盟友天狗・野垂れと共に、 大人は勿論、子供達も連れ、 色んなフィールド…

店長の独り言!

こんにちは、みなさんお元気ですか、明日は、市内近郊であるマラソン大会に参加してきます。相変わらず、記録、順位は気にせず、のんびり気持ちよく完走したいと考えてます。ただやはり、14Kmと距離が短いので、物足りなさは感じますが春の陽気を感じな…

tochikoな山歩き 籠編み

先日、山の蔓で籠作りに挑戦しました。 その日、師匠のポストマン大野さんは、 蔓の他にビニールシートや鋏、ドライバーなどの道具まで、 一式用意して来てくださいました。 手先の不器用な私に籠なんて編めるはずがない・・・。 と思っていたのですが、ポス…

御在所山冬枯れ遊山 其の結び

石仏に掘られた年号は、江戸時代から昭和まで様々。 この頂上の神社にしても、 全て人力で荷揚げされたのでしょう。 正にこの山は、それ自体が神社なのです。 神を崇める人々の思いが至るところから伝わります。 今回も十分堪能しました。さあ下山開始です。…

御在所山冬枯れ遊山 其の三

境内から鳥居をくぐると、 長い石段が始まります。 この石段には賛否両論あるようですが、私は好みです。 他の山に数カ所林野庁が設置した木の階段がありますが、 たいがい歩幅に合わない上に、 水をせき止め、土を流し、 それ自体が障害物になっているもの…

御在所山冬枯れ遊山 其の二

登山口からしばらくは、小さな沢にそった、 里の人が作業で使っているって感じの道が続きます。 何もかも破壊して、 新たに人間に都合のよいものを作るではなく、 自然の中に人間が上手に関わっているっていうか、 私は、この様な道が大好きです。 あまり傾…

御在所山冬枯れ遊山 其の一

四国にも御在所山がいくつかありますが、 今回は登った御在所山は香美市(旧香北町)にあり、 チーとtochikoで冬枯れ遊山に行ってきました。 この山は高知市の北西方向、 旧香北町の美良布(びらふ)の奥にあり、 その乳房に似た独特の山様は、 市街地からも…

電脳本部移転作業中

「遊山黒子衆SARU」の電脳本部である チーのCapデザインが、現在移転中です。 (それが為に、HPの更新も滞っておりました。) 今回の引っ越しですが、 お母さんと妹さんが経営するお弁当屋さん「吉々」 と同じ店舗内になるそうで、 これまた、手先の器…

店長の独り言!

こんちは、梅の花も咲きほころぶ今日この頃、日に日に春が近づいて来ています。山谷の草木も春の準備で大忙しだと思います。私事ですがこの時期は暖かくなるにつれ、今年の始まりを感じる季節です。去年出来なかった事や、新たにしたい事を特に考えさせられ…

tochikoな山歩き 越冬芽の話

弥生3月に入り、三寒四温を繰り返しながら 春が一歩一歩近づいています。 昨日通勤途中で白木蘭の花が開いているのを見つけました。 毎年この花を見ると、 春の訪れを実感するのですが、 今年は半月ほど遅かったように感じます。 (寒かったですもんね) 木…

工悦邑遊山 結び

私の家には、榎本さんや、 聖子ちゃんの作品がいくつかあります。 私はご存じのように山や森が大好きで、 特に樹木には思い入れがあります。 聖子ちゃんの織物は草木で染め上げ、 森の香りを伝え、 榎本さんは木々を熟知し、 年輪などその木の性格を活かした…