猿板

遊山黒子衆SARUの記録

tochikoな山歩き 花と滴

 

 目や肌で感じられないほど
細い霧雨が降っていました。

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 林道脇に咲いていた山桜の
葉の上を転がるように滴が流れ

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  粒になって落ちる

 

 想像どおりの
見たかった風景が待ってくれていました。

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 これも晴天では出会えない風景

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 行く先の少しおどろおどろしい暗さも
今日の一期一会

 そう
スミレだって雨を笑ってる

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 霧に包まれて
姿は見えないけれど野鳥の囀りが響く道で


咲き始めたツツジが浮かんでいるように見えました。

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           咲き満ちてこぼるゝ花もなかりけり  高浜虚子